エコ窓を知る
エコ窓とは?
高い断熱・遮熱性能をもったエコ窓は、窓からの熱の出入りを防ぎ室内を快適に保つとともに、暖冷房効率をアップさせることで、暖冷房によって発生するCO2排出量を削減する効果がある、環境にやさしい窓やガラスのことです。
昨今、家庭の節電や環境配慮といった観点から、“省エネ”や“エネルギー利用効率化”の設備機器や家電製品が注目されています。ただし、それだけでなく住宅の断熱性能を高めなくては、その効果は十分に発揮できません。
住宅の中でも窓を、エコ窓にすることで断熱性能を向上し、省エネ対策に繋がることはもちろん、耐久に優れ、わずかなメンテナンスで長く使うことができる『窓』は費用対効果がいいと言えます。
そのため、エコ窓はCO2排出削減に有効であることともに、居住者にとっても居住環境の向上という大きなメリットがあります。
窓は熱の出入り口
お部屋が夏は暑く・冬は寒い、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない・暖まらない…といったことはありませんか?
その原因は、壁や屋根、床、開口部(窓・ドア)から熱が出入りしているからです。特に、『窓』は一番の熱の出入り口になっており、建物のうち”夏71%・冬48%”にもおよびます。
これでは、暖冷房の負担が増えて、より多くのエネルギーを必要とするため、無駄なエネルギーを消費する一方です。加えて、地球温暖化の原因となるCO2を多く排出することにもなります。
それぞれ壁や屋根、床など断熱性能を見直す部位はありますが、まずはもっとも効果的な窓の断熱をしっかり行うことが、快適に暮らすための近道になります。
新築でもリフォームするにも、まずは断熱性のいい窓“エコ窓”を選ぶことが重要です。
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エコ窓がもたらす効果
おうちの中で、窓は最も熱が出入りする場所です。
そのため、窓をエコ窓にすることで、おうちの温熱環境を整えるのに効果的とともに、健康で快適な住生活の実現に大きく貢献します。
こんなメリットがあります
断熱
- 結露をふせぐ
- 冬のお部屋があたたかくなる
- 夏のお部屋が涼しくなる
省エネ
- 冷暖房等のエネルギーロスを防ぎ節電になる
- CO2の排出量削減
健康
- ヒートショック予防
- 熱中症予防
- 結露軽減によるカビ・ダニの発生改善
おうちの窓をエコ窓に!窓リフォームするための4つの方法
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ガラス交換
今ある窓の障子部分からガラスのみを取り外して、Low-E複層ガラスなどの断熱性能が高いガラスに交換する方法です。
※障子…サッシの枠の間にはめ込まれたガラスが入った部分のこと
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内窓の取付
今ある窓の内側にもうひとつ窓を取り付ける方法です。室内側に設置した窓を内窓(二重窓)と呼びます。
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カバー工法
今ある窓サッシ枠に、新しい枠をかぶせることで、新しい窓を取り付けることができる方法です。もとのサッシ枠を取り外す必要がない工事です。
※サッシ枠…窓の障子が入っている枠(レール等が付いている枠)のこと
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外窓交換
今ある窓を壁からすべて取り外し、新しいサッシと交換する方法です。壁を切断して工事を行います。窓サッシ交換ともいわれています。
エコ窓の気になる省エネ効果
CO2排出量を削減する効果がある、環境にやさしいエコ窓ですが、気になるのは実際のCO2排出削減量です。
今お住まいの窓をエコ窓にした場合、どれほどの効果が出てくるのでしょうか。
※東京(地域区分6地域)のサンプル住宅(戸建住宅)にて算出
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ガラスだけ交換する
全窓を一枚ガラスからエコガラス(真空ガラス)に交換した場合
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内窓の取付け
居室9箇所の窓に内窓(一般複層ガラス仕様)を設置した場合